普段は俺様な猫がボクを守ってくれた?

明るい日記

ボクは猫を2匹飼っている。

オス猫が1匹とメス猫が1匹。

この2匹は実の兄妹だ。

兄のオス猫は約2歳、妹のメス猫はまだ6ヵ月程の子猫だ。

種類はスコティッシュ・ストレート。

猫は恩知らずとはよく言ったもので、うちの猫達も自分の用事がある時以外は基本そっけなかったりする。

用事とはご飯が欲しいときや撫でてほしいときだ。

それ以外の時にさわると怒る。

「おい人間、貴様は我の欲を満たす事だけを考えろ」とでも言われてるみたいだ。

パワハラもいいとこである。

上のオス猫は特にその傾向が強い。

まぁ感謝してほしいなどとは思ってもいないし元気に生きていてくれるだけでボクは幸せなので問題はないんだけど。

そんなオス猫がボクを守ってくれたお話。

人間、体調を崩す

ボクは体調を崩した。

仕事中に鼻水が止まらなくなりそのせいで体調も優れなかった。

いつもは帰宅したらオス猫が

「オレ、ゴハンクウ。オマエ、ゴハンヨウイ。ハヤク」

とでも言わんばかりにこちらを見ながら鳴きづづけるため、帰宅後は何よりも先に猫様にご飯をあげるのがルーティンだ。

でもその日は体調が悪すぎて帰ってからちょっとソファに腰かけて

「すみません、体調が悪いのでちょっとだけお待ちください。」

と猫様に申し上げ、少し休憩してからご飯をあげた。

その間鳴き続けていたオス猫が急に鳴くのをやめて自分の顔をボクの身体にスリスリしてきた。

お、鳴くのがダメなら違う方法でアプローチとな・・・

などと思いながらソファから立ち上がりご飯を用意した。

なお、自分のご飯は体調が悪くて用意できなかった。

猫達は特に気にする様子もなくそれぞれの時間を過ごしていた。

就寝中に起きた出来事

我が家の猫達はボクが寝る時間になると一緒に寝る。

訳でもなく自分たちが寝たい時に寝る。

寒い時はボクが寝ているベッドでボクの隣で寝ている時もあるしそうじゃない時もある。

自由に寝床を確保して寝ているみたいだ。

ボクはだいたい23時から0時ぐらいには寝る生活をしている。

本当は同じぐらいの時間に寝てくれればいいのだけど。

寝るよー!と言っても無視である。

ボクは寂しく先にベッドにインするのが日常だ。

そして下のメス猫には変なルーティンがあるみたいで、夜中の2時から3時頃に甘えてくるというなんとも時間を考えてほしいイベントが毎晩発生する。

ゴロゴロいいながらボクの身体の上に乗っかってフミフミする。

そして撫でろと言わんばかりに手に頭をこすりつけてくるのである。

これが10分程続いた後に隣で寝たりどこかへ行ったりする。

かわいいので特に問題はないのだけど疲れている時などはボクはきっと白目をむきながら対応していると思う。

ただその日の夜中は違った。

体調が悪いせいもあって早めに就寝したボクだったが、習慣になっているせいかいつものルーティンが発生する時間に目が覚めた。

すると足元に何かが触れたので身体を起こしてみるとオス猫がベッドの足元あたりに座っていた。

めずらしかったのでどうしたの?と聞いても無視された。

無視はいつものことなのでそのくらいではへこたれないのがボクだ。

少ししていつものルーティンを消化するためかメス猫がベッドにやってきた。

そしたらオス猫がメス猫を追い払ったのだ。

もしかしてボクが体調悪いのを気遣ってゆっくり寝させてくれようとしていたんだろうか。

その日はメス猫のルーティンが遂行されることはなかった。

都合のいい解釈かもしれないけれど

朝起きていつも通りのゴハン!ゴハン!と鳴くオス猫を見ながら夜中の事を思い返した。

ベッドの足元にちょこんと座ってメス猫を監視してくれてたオス猫。

メス猫がやってくるとすかさず追い払ってまた見張りを続けてくれたオス猫。

その時の姿を思い出してやっぱり体調の悪いボクを気遣って守ってくれてたような気がした。

いつもはそんな事絶対にしないような俺様気質な猫だけど。

たまたまそう見えただけで本人が何を思ってやっていたかはわからないけど。

そしてボクの都合のいい解釈なのかもしれないけど。

でもうれしかった。

もともと大好きだけどもっと好きになった。

メス猫には申し訳ない気持ちもあるけどそれは後日埋め合わせしたいと思う。

よく猫は人間の言葉が実はわかってるだとか、空気を察する事ができるなんていうけれど本当にそうなんじゃないかと思った出来事だ。

そして自分の都合のいい解釈で生きていくこともきっと必要なことなんじゃないかなと思う。

そしたら幸せだったりポジティブな気持ちで向き合える事が増えるんじゃないかなとか。

そんな風に思った。

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